木造住宅の温湿度の実測とその活用について

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佐藤工務店ではスーパーウォール工法で新築させて頂いたお客様のなかから年に1~2件、温湿度の実測をお願いし、データを蓄積しております。

木造住宅の温湿度を実測する目的

設計時に計画した性能通りの結果になったかを温湿度を通して把握し、お客様にお伝えできることがあったら、お客様にお伝えし、そして次の仕事に活かすことを目的としています。

また、何物件かを計測していると、これくらいの仕様なら、このくらいの温湿度になると、予測ができるようになります。
もちろん、お客様の暮らし方によって、温湿度は上下するので、暮らし方をヒアリングすることで補正し、活用しています。

木造住宅の温湿度を実測し、気が付いた事

2017年頃から冬期の実測を始め、データが溜まってきたこともあって、データ整理をし、比較したことで気が付いたことがあったのでまとめました。

温湿度のグラフ
温湿度のグラフ
  • LDKのような暖房機器がある部屋(暖房室)より、洗面室のような暖房機器のない部屋(非暖房室)の方が断熱性能の影響が大きい。
  • 断熱性能が高く、ワンルーム型の家だと、暖房室と非暖房室の温度差が小さい。
  • 断熱性能が高くなるほど、外気の影響を受けないので、室温の上下動が少なく、安定している。
  • 第3種換気システムより、第1種換気システム(熱交換型、全熱式)の方がちょうどいい湿度で安定している。(ウィルスやカビなどの関係で湿度40~60%が良いとされています。)

まとめ

温湿度を測定し、気が付いたことを次の家づくりに活かすことを考えると、現時点では、断熱性能をHEAT20 G1レベル以上にし、間取りはワンルーム型に近い形にし、第1種換気システムを使用すると、温湿度的に暮らしやすくなると考えられます。

栗原で最適な住宅を追求するため、今後もデータを取り、検討を重ねていきます。

また、家づくりにあたり、温湿度のデータに興味がある方は、佐藤工務店までお問い合わせください。
グラフをお見せし、丁寧に説明させて頂きます。

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