栗原市の人口減から起こる空き家問題とその改善について

佐藤工務店の所在地である栗原市が将来、どうなるのか?と考えることがあります。

その将来に対して、会社として個人としてどういったことができるのか?

当記事は栗原市の人口減が起こった時に考えられる空き家問題とその対策について書いています。

栗原市の人口減から考える空き家について

第2次栗原市総合計画 後期基本計画

栗原市の未来で余程のことがない限り、起こるであろう未来の一つとして人口の減少が挙げられます。

2022年4月末の人口は63,962人。
第2次栗原市総合計画 後期基本計画」に掲載されている2060年の将来人口の推計はパターン4まであり、24,960人~33,425人とされております。

2022年4月末と比較するとだいたい39%~52%くらいの人口になると予想されています。

大雑把な計算をすれば、人口が半分になれば、人が住むのに必要な住宅も半分になるので、今ある住宅も2戸に1戸は空き家になる可能性があります。
2戸に1戸と言いましたが、空き家が点在している場合もあれば、空き家だらけの地区があったりと様々なパターンが考えられます。

弊社のすぐ裏にも空き家が2戸あり、10年後、20年後にはもっと増えていく可能性もあります。

空き家が増えることで起こる問題

では、空き家が増えるとどんな問題が起こるでしょうか?

弊社の裏にある空き家の例でいうと、

  • 人が住まなくなり、メンテナンスがされていないので、あちこち傷み、地震で2階の窓が開いたままになっています。
    →地震や強風などで、崩れたり、飛ばされる可能性が高まっています。
  • 雑草や植木の管理が行き届かず、うっそうとしています。
    →相続した方が近くにいないと、手入れができないと感じています。
  • たぬきが住み着いた、もしくはたぬきの拠点になっている可能性があります。
    →山と住宅地の境界があいまいになって、獣害が増えていく可能性があります。

また、栗原市築館の空き家を例にすると、

  • 2022年3月の地震でメンテナンスされていない空き家の外壁が落下しています。
    →深夜の地震なので死傷者はいなかったようですが、昼間の地震だったらと考えると・・・。
  • 知らない人の出入りがあったと聞いています。
    →知らない人が住み着いたり、治安が悪くなる可能性も空き家の問題点として挙げられています。

このまま人口が減り、空き家が増えていくと、あちこちで同様の問題が起き、年を重ねるごとに深刻度が増していくと考えられます。

空き家問題の改善に向けた活動

栗原市空き家プロジェクト

将来、空き家が増えることでいろいろな問題が起こると考え、少しでも空き家問題を改善できないかと、数年前から「栗原市空き家プロジェクト」という活動をできる範囲で不動産屋さんやNPOと行なっています。

詳しいことはリンク先のFBページをご覧頂きたいのですが、栗原市空き家プロジェクトを通じて、空き家の相談を受け、数件の空き家の持ち主と空き家を利用したいという方をマッチングすることができました。

とはいえ、栗原市空き家プロジェクトだけでは、栗原市の空き家問題を解決できる訳ではないので、工務店としてもできることはないかと現在進行形で考えています。

状態の良い空き家が少ない

工務店としてできることをいろいろ考えている中で、空き家になる、もしくは空き家のままの原因のひとつに、状態の良い空き家が少ないというのもあるのではないかと考えました。

空き家の状態が良ければ、そもそも空き家にならずに家族や親戚の方が譲り受けたいと考える可能性が高くなりますし、不動産として流通されやすくなり、少しは空き家にならずにすむ家も増えるのではないでしょうか?

では、なぜ、状態の良い空き家が少ないのか?
空き家の状態が悪い理由は2つあると考えていまして、
1つは建てた時点の住宅の質が良くなかったこと。2つめはメンテナンスが行き届いていないことだと考えています。

少し長くなってきたので、今回は1つめの理由について掘り下げ、2つめの理由については別の機会に取り上げたいと思います。

では、なぜ建てた時点の住宅の質が良くなかったかというと、数十年前の人口が増え、核家族化していった時代に住宅が供給不足になり、質より量の住宅が大量に建てられた時代があったと聞いています。

そして、今も質より量の家づくりを引きずっていて、他の先進国に比べて住宅の質(断熱性や耐久性)が低いと言われているようです。

そのうえ、栗原市では年間100戸弱の住宅が着工されており、人口が減っているなかで住宅が増えているので、同時に空き家も増えていると考えられます。(もちろん、建て替えもあるので、このケースで年間100戸弱の空き家が増えている訳ではありません。)

そう考えると、空き家がハイペースで増えていく地域に、質の低い新築は必要でしょうか?
とはいえ、住みたいと思える空き家がどれだけあるでしょうか?

そういった空き家が増えていく地域に新しい住宅を建てるなら、質の良い住宅を建て、質の良くない住宅と置き換えていくことが、広い視点で見たときに必要なことだと考えています。

そうはいっても、建てる方になんのメリットもなければ、建てる方が納得できないので、質の良い住宅を建てることが建てる方にもメリットがあって、地域にとっても良いことという状態を普通にすることが、空き家問題の改善していく方法のひとつにならないかと考えています。

栗原市空き家プロジェクトの活動を通じて、空き家問題にはいろいろな問題が複合的に絡んでいて、質の良い住宅を建て続ければ、問題が解決するといったものではないと、感じています。

これをすれば解決といった特効薬のような解決策は見えていないので、できることを一つずつ行ない、活動の中で模索していきたいと思います。

※ちなみに佐藤工務店が考える質の良い住宅については、「佐藤工務店の家づくり」や他のブログなどをご覧になって頂き、質の良い住宅を建てるうえでご予算が気になる方は資金計画セミナーにご参加頂けたらと思います。