木造家屋にダメージを与える地震の種類

地震学において、地震の周期(揺れの速さ)は6つに区分されています。(極短周期地震動、短周期地震動、稍(やや)短周期地震動、稍(やや)長周期地震動、長周期地震動、超長周期地震動)

特に木造家屋などにダメージを与えやすい1~2秒周期の揺れをキラーパルスと呼び、稍(やや)短周期地震動がキラーパルスにあたります。

建物被害の多かった熊本地震や阪神淡路大震災はキラーパルスが発生しており、東日本大震災ではキラーパルスはそれほど発生しませんでした。(ただし、東日本大震災では地震直後の津波により、沿岸地域の家屋をほぼ全壊させています。)

その為、栗原市では震度7の揺れが起こりましたが、建物被害は少なかったように記憶しております。

栗原市では、たびたび大きな地震が起こりますが、キラーパルスが発生していない可能性があるので、「内陸地震、東日本大震災に耐えたから、うちの家は大丈夫。」と過度に期待は持たずに、きちんと対策をしていくことをおすすめします。

 

キラーパルスの対策

キラーパルスの対策を考える際、これから建てる住宅(新築住宅)とすでに建っている住宅(既存住宅)に分けて考える必要があります。

まず、新築住宅はきちんと構造計算をした耐震等級3の住宅を建てることが、現時点では1番の対策として考えられます。
熊本地震が起こったとき、益城町には耐震等級3の住宅が16棟あり、その16棟全て大きな被害はなかったそうです。

熊本地震被害状況

(一般社団法人くまもと型住宅生産者連合会、耐震等級3のススメ

詳しくは『佐藤工務店の家づくり』の『安心して暮らせる家』に書いてあるので、良かったら参考にして頂けたらと思います。

 

次に既存住宅の対策として、まずご自分が暮らしている家がどの程度の耐震性を持っているか知ることが必要だと思います。
各市町村で耐震診断の助成を行なっているので、そちらで耐震診断を行なって頂けたらと思います。まだ、そこまでしたくないという方は、ご自分で簡易診断ができるチェック表が市役所などに置いてあると思うので、チェックしてみて、そのうえで判断をされてもいいかと思います。

もちろん耐震診断をしただけでは対策にはならないので、結果に沿った耐震補強をする必要があります。耐震補強にも各市町村で助成が行われていると思うので、耐震補強をする際は、ぜひ確認してみてください。

近年、いつ、どこで、どういった災害が起こるか分からない状況になってきました。災害について予測は難しいですが、災害に対する対策はできるかと思います。ぜひ、対策を行なって頂けたらと思います。

 

↓参考までに耐震補強した建物としない建物の実験の様子です。