空き家リフォーム助成を活用した居間・台所・浴室改修(リフォーム事例 / 栗原市金成)

- リフォーム事例NEW

栗原市の空き家バンクを利用して、空き家を購入された方から、栗原市の空き家リフォーム助成事業を活用した内装リフォームのご相談を頂きました。

少しずつ住めるように手を入れていきたいとのことで、まずは居間と台所、浴室をリフォームしました。

 

おおまかには、

居間の畳を剥がして、断熱材を入れて、栗原産の杉フローリングを張り、壁はワークショップ形式で漆喰塗りを実施。

台所は居間と部分的に繋げて、壁と天井を白く塗装し、アクセントとして栗原産の杉の羽目板を張りました。

さらに浴室は腰壁のタイル貼り、浴槽と壁、天井の塗装を行ないました。

 

 

リフォーム前の様子

施工前(居間)
施工前(居間)

居間の塗り壁の割れや部分的な欠け、長年の汚れが気になっていました。

また、畳がへたっていること、畳の上に敷いているござも汚れてきていました。

 

 

施工前(台所)
施工前(台所)

台所の壁に付着した油と思われる汚れが落しにくく、雰囲気が暗く感じられていました。

 

 

施工前(浴室)
施工前(浴室)

浴室の壁の塗装が剥がれていたり、腰壁のタイル表面が剥がれていました。

また、ステンレスの浴槽がもらい錆びによって、汚れていました。

 

 

工事の内容

今回の工事では、自然素材を活かしながら、特に清潔さを大切にして進めました。

 

1)和室の床:畳を撤去し、根太+断熱材+杉フローリング

既存の畳を剥がして、下地の状態を点検しました。

予算を抑えるために下地となる板材を剥がさずに、板材の上に根太(ねだ)を等間隔に組み、隙間なく断熱材を充填しました。

仕上げに栗原産材の杉フローリングを張り、自然塗料によって茶色に塗装しました。やさしい足ざわりと木の香りに包まれる空間になりました。

 

 

用語メモ:根太(ねだ)・・・フローリングを支える横方向の下地材。しっかり組むことで床のたわみを抑え、歩き心地が安定します。

 

 

施工中(居間)

塗装前の杉フローリング。

今回は周りと雰囲気を合わせるために茶色に塗装しましたが、このままでも雰囲気が良いので、透明のクリア塗装もおすすめです。

 

 

2)和室の壁:ワークショップで漆喰仕上げ

大工さんによって、居間と台所間をつなげるために、垂れ壁を解体して、下地を組みました。

お客様にもご参加頂くワークショップ形式で、知り合いの建築士と地域の方、職人と2日間に分けて漆喰を塗りました。

初日に漆喰を塗らない部分を養生して、灰汁止めシーラーなどを塗り、2日目に漆喰を塗りました。

漆喰はクロスとは違った雰囲気があり、自分たちで協力しながら塗ったことで愛着が沸いていたようでした。

 

 

用語メモ:養生(ようじょう)・・・塗装や建築工事で周囲の壁・床などを傷や汚れから保護するためにシートやテープなどで覆うこと。

用語メモ:灰汁止めシーラー(あくどめシーラー)・・・下地に含まれる成分やたばこのヤニ、古い壁の汚れなどが、仕上げ材の表面に浮き出てくるのを防ぐための下塗り材。

 

 

3)台所:塗装と杉の羽目板で清潔感と温もりをプラス

油汚れが気になりやすい壁、料理の油が揮発して付着していると思われる天井にも使用できる塗料をメーカーと相談しながら選んだ塗料で壁や天井を塗装

アクセントとして、壁一面のみ栗原産の杉の羽目板(はめいた)を張り、自然塗料によってクリア塗装。温かみのある雰囲気に。

 

 

用語メモ:羽目板(はめいた)・・・壁や天井にはる板材のこと。木の質感で室内に温もりを与え、調湿にも寄与すると言われています。

 

 

4)浴室:タイル張りと塗装で明るく清潔に

腰壁の下地を補修し、タイルを張りました。

壁の中途半端に剥がれた塗装を剥がして、下地を補修し、塗装を行ないました。

浴槽に関しては、ステンレスの浴槽用の塗料で塗装を行ないました。

下地の補修・清掃を丁寧に行ない、明るく清潔感のある浴室に整えました。

 

 

リフォーム後

施工後(居間)
施工後(居間)

断熱材+杉フローリングで、柔らかい杉材を張ったことで素足でも心地よく過ごせるようになったかと思います。

壁に塗った漆喰はほどよくマットな質感で、とても良い雰囲気に。ワークショップの思い出も形に残ります。

 

 

施工後(台所)
施工後(台所)

台所と居間との間の垂れ壁を解体したことで、居間との一体感が増したように感じます。

壁や天井を塗装したことで清潔感が増し、杉の羽目板でやさしい表情に。

 

 

 

施工後(浴室)
施工後(浴室)

浴室はタイルと塗装できれいに明るくなり、清潔感も増しました。

 

 

 

補助金の活用について(栗原市 空き家リフォーム助成事業)

本工事は栗原市の空き家リフォーム助成事業を活用し、費用負担を抑えながらリフォームを実施しました。

多くの補助制度は事前申請が必要で、工事着手前の手続き、実績報告が求められます。佐藤工務店では、申請書類の準備や完了報告までサポートいたします。

制度の名称・対象工事・補助率や上限額は年度や条件で変更になる場合があります。最新の募集要項は栗原市の公式情報をご確認ください。

 

 

まとめ

今回のリフォームにより、和室は温かみのある雰囲気の良い空間に、台所は温もりのある場所に、浴室は明るく清潔な場所になりました。

少しずつ手を入れていくとのことで、使いながら気になるところに手を入れていって頂けたらと思います。

 

佐藤工務店では、お住まいの状態やご希望に合わせて、様々なリフォームをご提案しています。床の張り替え・漆喰仕上げ・水まわりの改修など、お気軽にご相談ください。

 

 

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