新ZEH基準案が公表!2027年度から普及の方針

- コラムNEW

2025年5月12日に開催された経済産業省の審議会で、新ZEH基準案が公表されました。

現行のZEHにかわり、2027年度から新ZEHの普及が図られ、2030年代後半には広く普及させることを目指すとのことです。

 

つまり、住宅のさらなる省エネ化のためには現行のZEHでは不十分であり、新ZEHがこれからの家づくりのスタンダードに変わると考えられます。

 

当記事では、数年後の家づくりのスタンダードになりえる新ZEH基準案について分かりやすく解説します。

 

※出所:経済産業省の審議会省エネルギー小委員会(5/12)

 

2050年目標を踏まえた今後のZEHのあり方

 

新築着工棟数に対して、ZEH(戸建住宅)は30%程度まで普及が進んでいます。

 

新築住宅についてZEH基準の省エネ性能(省エネ基準-20%、断熱等級5以上)の確保を目指し、遅くとも2030年度までに省エネ基準をZEH水準へと引き上げ。

 

2050年目標(二酸化炭素排出ゼロ)では「ストック(既存住宅の)平均で現行ZEH水準の省エネ性能を確保」とされているため、省エネ性能を牽引していくために、より高い省エネ性能を掲げたZEHにし、既存住宅全体の省エネ性能を底上げしたいとの考え。

 

また、現在は家庭用太陽光発電による自家消費率は30%程度で、本当の意味でのゼロ・エネルギー化を進めていくためには、自家消費型太陽光の促進が期待されている。

 

こういったことを踏まえて、今後のZEHのあり方に関する議論を開始予定とのことで、2025年6月現在では決定ではないです。

とはいえ、現行のZEH基準のままでは、2050年目標を達成できないので、同等の性能であるGX志向型住宅の補助金を使いながら、新ZEH基準に誘導していきたいのではと考えられます。

 

新ZEH基準の変更点

定義見直しにおける考え方に新ZEH基準の変更点が掛かれています。

 

新ZEH基準の主な変更点としましては、

①断熱等級の引き上げ:等級5から等級6へ(栗原市はUa値0.6からUa値0.34)

②再エネを除く省エネ率の引き上げ:20%から35%へ (等級6=20%、等級7=30%、等級8=35%)

③HEMS・蓄電池等の必須化

この新ZEHは、2024年後半に発表されたGX志向型住宅の躯体性能を基本とし、デマンドレスポンス(DR)に対応するための設備(HEMS・蓄電池等)が必須要件となるようです。

 

ちなみにデマンドレスポンスとは、電力の需要と供給のバランスを調整するために、電力の消費者が自ら電力量を調整する仕組みのことです。

太陽光発電が今以上に普及すると、昼間はあちこちで電気が余っているけど、夜は発電所から電気を買うしかないという状態を蓄電池や高度エネルギーマネージメントを活用することで、電力の需要と供給のバランスを整えていきたいんだと考えられます。

 

新ZEH基準の定義がまとめられた表が下記になります。

 

現行のZEH基準に対して、新ZEH基準案の性能は大きく上がっています。

栗原市やその周辺地域で新ZEH基準案のお家を建てようとした場合、きちんと断熱性能や省エネ性能の計算ができれば、作ること自体はそれほど難しくはないと思われます。

作ることより、建築価格が上がっている現在では、ご予算の確保やその優先順位をどうしていくかがポイントになりそうです。

 

この点において、佐藤工務店では2020年くらいから断熱等級6のお家に取り組んでおり、一次エネルギー消費量削減率も35%付近なので、対応はしやすいかと思います。

また、太陽光発電に関しても初期費用は0円で、売電価格から支払っていくプランもご用意しているので、このプランを活用して価格を抑えることは可能です。

 

そして、お金のプロの力も借りながら、資金計画を行なうことができるので、住宅ローンを含めた月々の支払いを最適化することができます。新ZEH基準案のお家を建てるためには、この資金計画が一番のポイントになる方も多いと考えております。

 

新ZEH基準案 今後のスケジュール(案)

新ZEH基準案は2027年度から新規認証を開始。現行のZEH基準は2027年度を期限に新規認証を停止する予定のようです。

ただし、2027年度までに建設された住宅を改修する場合は現行のZEH基準での認証取得も可能。

現行のZEH基準の新規認証の停止後も認証取得済みの住宅は現行定義の利用は継続できることとなるようです。

 

2027年度に新ZEH基準案に切り替わることが分かっているので、2027年度までに建てる方も新ZEH基準案で建てておいた方がいろいろな面で良いと思います。

 

まとめ

新ZEH基準案が公表され、2027年度から新ZEHの普及が図られ、2030年代後半には広く普及させること目指すようです。

 

現行のZEH基準も発表されてから10年以上は経過していますが、今では大部分の会社が現行のZEH基準以上の性能を持ったお家を建てています。

新ZEH基準案も10年くらい経てば、当たり前になっている可能性は十分にあると思います。

せっかく建てるのであれば、10年後の当たり前のお家を建てることをおすすめします。

 

もちろん、ご予算もあるかとは思いますが、2025年現在は新ZEH基準案と同等の内容であるGX志向型住宅に160万円の補助金も出ています。

補助金のあるうちに建ててしまうのも一つの手かと思いますし、だからといって焦り過ぎるのも良くはないかので、迷ってしまう場合はご相談ください。

 

一つ一つ丁寧に、迷っていることについてお応えさせて頂きます。

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