佐藤工務店の所在地である栗原市を移動していると、外壁の汚れが目立つお家を見掛けることがあります。
よく通るところなので、どこの会社が建てたお家なのか、なんとなく覚えています。
外壁の汚れが目立つお家のなかには、大手ハウスメーカーが建てたお家、ローコストメーカーが建てたお家など、お家の値段に関係なく汚れているので、外壁材の価格による違いもないと思われます。
ただ、外壁の汚れが目立つお家を見ていると、いくつかの共通点があることに気が付きます。
当記事では、汚れが目立つ外壁の共通点と現時点での対策をお伝えしています。
外壁が汚れる原因
先に外壁が汚れる原因について、ご説明します。
栗原市で見掛ける外壁が汚れているお家は、とくに北面の外壁が黒ずんでいたり、緑色に汚れているのですが、時々、西面や東面も汚れているお家を見掛けることもあります。
また、外壁が汚れているお家の周辺には、何件か同じような症状が出ているお家を見掛けることがあるので、周辺環境の影響を受けて汚れが発生していると考えられます。
そういったことを踏まえて、いろいろと調べてみた結果、放射冷却によって結露が発生し、結露が乾きにくい北側などにホコリが付着して汚れやすくなったり、カビやコケが発生しやすくなるという説が一番納得がいきました。
汚れが目立つ外壁の共通点
汚れが目立つ外壁の共通点は、白い外壁、横目地、窯業系サイディングの3つです。
ちなみに上記の写真は佐藤工務店の外壁で、緑色の汚れが現れ始めています。
考えられる理由としまして、下記の通りです。
①白い外壁について
白い外壁は単純に汚れが目立つだけ、もしくは黒色に比べて白色は放射率が低いことが影響している可能性が考えられます。
ただ、よく見ると濃い色の外壁も汚れてはいるようです。
②横目地について
縦目地に比べて、横目地はほこりやゴミが付着しやすいことが考えられます。
付着した汚れから、カビやコケが発生し、黒や緑っぽくなっているのだと考えられます。
③窯業系サイディングについて
まず、窯業系サイディングとはセメントを主原料とした外壁材で、 木材繊維とセメントなどを板状に薄く加工しており、製造工程において窯の中で高熱処理が施されることから「窯業系」と名付けられています。
日本で使われている外壁材の約8割を窯業系サイディングが占めています。
単純に外壁材の約8割が窯業系サイディングなので、どうしても目立ってしまっているという可能性も考えられます。
もしくは、窯業系サイディングには凹凸のあるデザインが多い、表面の塗膜が劣化したことによって主原料であるセメントが影響を受けている可能性などが考えられます。
金属系サイディングのお家で黒や緑っぽくなっているのを、ほとんど見たことがないのは上記のような理由からと仮説をたてています。
そういったこともあり、佐藤工務店では新築時に窯業系サイディングをおすすめすることは減ってきました。
対策
これから新築をされる方は、汚れやすい外壁を選ばないというのが良いと考えています。
縦目地の金属系サイディングが黒ずんだり、緑っぽくなっているのを見たことがないので、北側などの汚れやすい場所だけでも汚れにくい外壁材を選択するのも効果的です。
ただ、汚れやすいからといって、白い外壁を勧めないかというと、夏の暑い時期に黒っぽい外壁より外壁の表面温度を低く抑えることができるので、白い金属系サイディングはよくおすすめしております。
佐藤工務店では、汚れやすさの他にメンテナンス性や表面温度、見た目、価格などを考慮したうえで外壁の種類や色を提案しております。
既存の住宅で、もうすでに外壁が黒ずんでいたり、緑っぽくなっているお家については、いろいろ調べた結果、この
市販のクリーナーがよさそうです。
佐藤工務店の事務所の外壁も汚れてきているので、購入して試してみます。
以上となりますが、外壁の汚れなど、気になること、お困りのことがございましたら、お気軽にお問い合わせください。