タイル張りの浴室をリフォームするメリットとその価格帯
築年数が経過したタイル張りの浴室をユニットバスにするリフォームを何度もさせて頂くうちに、新しくなり見た目が良くなる以外にも沢山のメリットがあることに気が付きます。
当記事では浴室リフォームのメリットとだいたいの価格帯についてお伝えいたします。
タイル張りの浴室をリフォームするメリット
築年数が経過した浴室をユニットバスにすることで得られるメリットは沢山あります。
ここでは、そのなかでも主だったメリットとお客様からお話を頂いて気が付いたメリットについてお伝えいたします。
ちなみにメーカー(LIXIL)さんがあげているユニットバスの特徴は、こちら。
メリット1 お家の骨組みが長持ちする
築年数が経過したタイル張りのお風呂を解体し、ユニットバスにリフォームする際、かなりの確率で柱や土台がシロアリに食べられて、木材がスカスカになっています。
年代にもよるのでしょうが、浴室のように水を毎日使用していると水が浸透し、木材も水を吸った状態になりやすく、湿った環境を好むシロアリが寄ってきやすくなっていると考えられます。
そのような状態を放置せずに浴室をリフォームする際にシロアリが食べた木材を交換し、昔ながらの工法ではなくユニットバスにすることで木材が水を吸うのを防ぎ、シロアリの予防になると考えられ、お家の骨組み、お家自体も長持ちすると考えられます。
メリット2 外の寒さが伝わりにくい
築年数が経過したタイル張りのお風呂は、モルタル(セメントと砂と水を混ぜたもの)で下地を作り、その上にタイルを貼っているケースがほとんどかと思います。
その場合、断熱材が入っているケースはほとんどなく、外の寒さがダイレクトにモルタルとタイルを介して、伝わってきます。
そういった浴室をリフォームする場合、外壁側とユニットバスの間にスペースが取れる時は断熱材を入れることができ、外壁とユニットバスの間に空気層ができるため、外の寒さが軽減されます。
ただ、外壁とユニットバスの間にスペースがないことも多く、その場合は外壁とユニットバスの間は空気層のみとなります。それでも元々の浴室よりは外の寒さが伝わりにくいのですが、簡単でもいいので、別途断熱工事をすることをおすすめします。
メリット3 浴槽のお湯が冷めにくい
ユニットバスのグレードにもよりますが、今の浴槽にはお湯が冷めにくいように断熱材が巻かれています。また、お風呂の蓋にも断熱材が入っており、お風呂自体が湯冷めしにくくなっています。
今の給湯器は凍結防止のために、浴槽や配管の水温が一定以上に下がると、自動で温めてくれる機能が付いています。浴槽のお湯が冷めにくくなると、この機能が働く回数が少なくなり、光熱費の削減にもなるかと思います。
メリット4 水道代、光熱費が下がる
メリット4もユニットバスのグレードによりますが、今の水栓器具は節水機能がかなり進化しています。
特にシャワーは従来型に比べて、40%以上の節水効果がある商品もあります。
シャワーをよく使うご家庭だと、月に数千円ほどの節水になるとお聞きしました。その場合は水道代、給湯器がお湯を温める費用、下水が繋がっているなら下水道料金といろいろな光熱費にも影響しています。
どういったライフスタイルのご家族かにもよりますが、ユニットバスへのリフォームによって水道代や光熱費が下がる可能性もあるかと思います。
メリット5 小さな子供が喜んでお風呂に入るようになる
これはお客様から言われて気が付きましたが、小さな子供が喜んでお風呂に入るようになるそうです。
小さな子供は築年数の経った浴室だとお風呂が怖いと感じることもあるそうです。
工事のために仮設のユニットバスをお貸しした頃から、お風呂に対する抵抗感がなくなったというお話を頂きました。
もし、お風呂を嫌いなお子様がいらっしゃいましたら、ユニットバスへのリフォームでお風呂が楽しみになる可能性もあるかもしれませんよ。
タイル張りの浴室をリフォームする際の価格帯
ここまで浴室をリフォームするメリットについてお伝えしました。ここでは大体の予算感について、お伝えいたします。
ユニットバス(LIXIL)の定価については、こちらから。
100万円以下のケース
もともとの条件が整っていて、価格の安いユニットバスの場合は100万円以下で工事ができる可能性があります。
ただ、物価の高騰により、ユニットバスも値上げされているので、付帯する工事が少ない場合に限ると考えられます。
100万円台のケース
メーカーにより、多少の違いはありますが、ユニットバスの普及タイプは物価高騰による値上げが何度か行なわれ、製品代だけでも100万円に近い価格になってきています。これに付帯する工事が発生するので、ユニットバスのリフォームは100万円台になるケースが多いように感じます。
例えば、よくある工事として、タイル張りの浴室のタイルの厚み分だけ寸法が足りない。脱衣室と浴室の高低差が足りないなどがあります。その場合はタイルをはがしたり、浴室のコンクリートを壊したりする作業が発生します。
また、設備や電気工事。浴室と脱衣室の出入り口周りの工事も発生することが考えられます。
その付帯工事の内容やボリューム、ユニットバスのグレードによって金額が増減するのですが、付帯工事についてはそれぞれのお宅によって異なるのでご興味のある方はお声掛けください。
200万円を超えるケース
高級タイプのユニットバス以外でも200万円を超えるケースがあります。
それは浴室のタイルをはがしても、規格寸法のユニットバスが入らない場合です。
規格寸法のユニットバスが入らない場合は、寸法の変更が可能なユニットバスを使用することになりますが、通常のユニットバスより価格が高く、それに付帯する工事の金額が足されると200万円を超える工事金額になることもあります。
まとめ
上記にあげたユニットバスにリフォームするメリットは一例です。
その他にも掃除がし易くなっている、ライフスタイルに合わせた多機能なユニットバスもあります。気になる方はメーカーさんのホームページをご覧になって頂くか、お問合せください。
また、価格についてもお家の状況によって増減がありますので、気になる方は現地を調査させて頂いたうえでお見積りいたします。