「空き家から始まる地域コミュニティづくり」というセミナーを聞いて

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こんにちは。佐藤工務店の佐藤博昭です!

12月8日(土)に栗原市市民活動支援センター主催の市民活動促進セミナー『空き家から始まる地域コミュニティづくり』を聞いて来ました。


当日は仙台市で活動している『有限責任事業組合モダンタイムス』から2人の講師にお話して頂きました。
講師プロフィールでは、
「迷ったら、面白いほう。」を合言葉に、日々仕事も遊びも全力で楽しんでいる会社員3人組。地域での持続した取り組みを目指すために、会社とは別に組織を立てて「週末一軒家」を企画運営している。と紹介されておりましたが、現在1名は作家、ライターとして独立されているそうです。

概要としては、仙台の行政が企画したまちづくりプロジェクトで知り合った3人が「買うほどでもないけど押さえたい。」と思える空き家物件を家賃6万円を出し合い、その物件を通して、地域との交流を楽しんでいると、簡単に書くとこんな感じですが、しっかり考えられているうえに実際に行動にも移しているので、聞いていて参考になりました。


特にお金の部分がきちんと考えられていて、自分たちのお金が持ち出しにならないように、プラスマイナスゼロ以上になる事業を意識し、まず資本金として10万円ずつ、計30万円を準備し、その30万円をカメラマン、ロゴ、ホームページなどの外から見えるところに使い、活動が魅力的に見えるようにしたそうです。


空き家の使い方としては、2Fをシェアハウスにし、管理人兼住人が住み、1Fをイベントスペースとして使用。月6万円+光熱費はここから稼いでいるとのことでした。
イベントスペースの使われ方としては、町内会や商店街のイベント、カルチャースクールなどが行なわれ、地域の方に受け入れられ、イベントスペースが活用されていることも週末一軒家が上手くいっているポイントの1つのようでした。


ただ、週末一軒家を始めたら受け入れられたということではなく、受け入れてもらえるよう行動していたようで、イベントスペースで会を開いてみたり、町内会の運動会などに参加し、交流を持ったり、また不手際があったら、時間をおかずに謝罪をし、真剣にやっていることを分かってもらう努力もされていたようです。
こう書くと義務感で運動会などに参加していると感じる方がいるかもしれませんが、町内会の活動は新鮮で楽しまれていたようでしたし、お酒の会を通して仲良くなることもあったようです。


そうやって取り組んでいると運も向いてくるようで、空き家がたまたまアニメのモデルに使われ、そのアニメのファンが聖地巡礼として訪れ、結構な人数が来るもんだから、試しに募金箱を置いてみたら、運営費にと募金して帰るファンも多いとのことでした。


お話を聞いていると、お金を掛けずに楽しんでやっているのが印象的でした。
また、栗原市が力を入れている移住・定住とは違ったアプローチで、関係人口を増やすことを考えながら、プロジェクトが行なわれていて、この点も参考になると思いました。

今後、栗原市にも空き家が増えていきます。佐藤工務店の周りにもポツポツと空き家が増えていっています。
この空き家を効果的に減らしたり、 活用していくには、行政だけに頼りきりにならずに連携していく方法も必要だと考えています。

私自身、何か出来ないかと、不動産を営む方、まちづくりのNPOの方と話し合いを重ね、動き始めています。
もし、フェイスブックをされておりましたら、「Npo栗原市空き家プロジェクト」のページにいいね!して頂き、ご協力して頂けると嬉しいです。

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